【第2回】4月から変わる、グローバル時代の 「英語教育」

この4月から、英語教育が大きく変わるのです。

「グローバル」という言葉を聞かない日はないですね。グローバル企業…日本が目指している一つの姿でもありますね。
そのための最低条件といってもよい、英語力。長年の日本の大きな課題でした。最低でも中高6年間は勉強するのに、あるいは大学でも2年程度は勉強するのに、大学を卒業した時点で、英語がペラペラというのは、珍しいことです。これは古くて長ーい問題。だからこそ、「グローバル」を目指す日本にとっては、本腰を入れて改善しようということになり、この4月から、英語教育が大きく変わるのです。

一番大きく変わるのは、小学校で英語教育が正式に位置づけられるということです。まず、3、4年生では「外国語活動」として、5、6 年生では「教科」と位置づけられます。「活動」と「教科」は何が違うかといえば、「活動」というのは、外国語(英語)でのあいさつ、歌、ゲームなどを通じて、慣れ親しむというものです。先生の工夫次第で、楽しい授業にすることもできます。

それに対して、「教科」というのは、正式な定義はありませんが、 一般的には①教科書があること、②評価(成績)を行うこと、③専科としての教員免許があること(「英語」の教員免許など)と言われています。これまでの中学以上の英語の教科のことですね。それを、今回、早期化して小学校から始めることになるのです。
ただ、学校での英語の勉強を早くに始めるだけでは、根本的な解決にならないはずです。だって、これまでも最低でも6年か8年は勉強しているのですから、わずか2年延ばしたところで、劇的に変わるとも思えません。

そこで、これまでの「言語の構造から学ぶ英語」から「コミュニケーションから学ぶ英語」へと変えることが、今回の改革の重要なポイントです。平たくいうと、文法を中心として学んできた英語から、会話に代表される使える英語にするというもの。これは中学、高校の英語教育にも一貫して適用されることですが、小学校で行う外国語活動では、「聞く」「話す」を中心に、「教科」として学ぶ5、6年生から「読む」「書く」を始めるという内容になっています。3、4年生では年間35時間(おおむね週1時間)、5、6年生では同70時間(同2時間)、時間割に追加されます。気になる成績表ですが、「1コミュニケーションへの関心や意欲・態度、2外国語への慣れ親しみ、3言語や文化に関する気付き」などが評価のポイント。英語を楽しんで学び、よりその意欲を持っているかという点を見て評価すると、私はイメージしています。

国は、広く社会や世界に積極的にかかわるグローバル人材を育てたい、そのために、違う文化や言語を理解するための英語の習得を目指したいと考えているようです。そう、英語は、習得することそのものが目的ではなく、コミュニケーションのための道具。嫌いにならないように、学校でもうまく教えてほしいですね。

VERY Navy 2020年5月号 第2回 『細川珠生さんのNEWSなエデュケーション』

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